社会でもからだでも負荷をかけないと立て直せない

社会でもからだでも負荷をかけないと立て直せない

向精神薬の断薬時には、いろいろな症状が出てきました。特に記憶に残っているのは、からだ全体の震えと呼吸の苦しさ。

抗うつ剤を服用していた時は、仕事をしていた時間もほんの僅かでした。しかし、断薬を始めてから家族が亡くなり、どうしても動かなくてはいけない状況でした。休んでいようと思えばわがままを言って休めたのかもしれませんが、私も早く社会復帰したかったこともあり、かなり負荷をかけていたと思います。マラソン選手が標高の高い場所でトレーニングをするようなイメージでしょうか。筋トレのイメージもわかりやすいと思います。

その負荷がかかったことがよかったのか、禁断症状は出ていながらも外に出たり、人に会うこともできていました。ほぼ引きこもりのような生活でしたが、生活は逆転するような状態でした。3ヶ月ですべての精神薬を断薬できたのも、からだが早くに立て直せたのも、この負荷がかかったことがよかったと実感しています。

今、日本はとても悪い状況ですが、国を立て直す時もこの「負荷」は必要だと思います。少しずつでは決して良くはならない。

無理をしてでも政治に訴えていくべきであり、人を集めて多数派になっていくべきです。その力が国民にないからこそ、もうすぐこの国は滅んでしまうのだと思います。現状は、何をやってももう無駄だと感じてしまうほどです。

断薬時でも、病気治しでも、子どもの病気治しでも、どれだけ大人や親が必死で取り組むかが鍵となります。そういう必死さが持てる人が増えたら、この国も良くなっていくと思います。国を良くするのは政治家だと人任せにしなければ良くなります。病気大国である日本から病気は今より少なくなっていきます。

自分探しに8年かかりました

自分探しに8年かかりました

うつ病をやめて、向精神薬を断薬して今年で8年になります。やっと最近、自分という人間が何者なのかわかってきました。

2014年に断薬して3年間はトラウマや問題などにも向き合わず遠ざかっていました。断薬はできても、うつは治っても、苦しい毎日でした。

断薬してから3年後、自己に向き合うのに必死でした。しかし、恐怖でもありました。ですから問題の本質や自分自身とは何者なのかという理解や自覚や解釈が進むのに時間がかかってしまったのだと思います。

最近は、症状や病気などは特にないという方が、整体くららを利用されます。自分自身を知りたいという方が内海式精神構造分析を体験してくださっています。私は自己に向き合うことは社会のあらゆる問題にも向き合う姿勢を持つことにもなるので、そういう方にこそ整体くららを利用していただきたいなと思っています。

途中で挫折するかもしれません。何かしらの思いがあって封じてきてしまったものがあるので、むしろ封じて演じていたほうが楽かもしれません。そのほうが何かしらの利益があるのだと思います。前に進むのかそのままなのか、それは自由です。

私は前に進むほうを選びました。もう封じてしまうのも演じてしまうのも疲れてしまいました。最後の人生は自分らしく生きたいとそう思うようになりました。せっかくの生まれ持った特質をこれからは出していきたい、表現していきたいとそう思うようになりました。いくら誰かに嫌われたとしても。

そういう結論を出せることにこれほどまでに時間がかかったと思うと、もう少し早くそうしたかったという思いもありますが、それでも、うつ病の時のように身動きの取れない、生きている心地もしないような状態にはもう戻りたくはない。

前に進む「時」というのは人それぞれあると思いますが、少しでも早く、自分らしさを表現できるようになっていただけましたら嬉しく思います。見えていなかった部分(深層心理など)の認識や自覚ができるようになったらいいなと思います。何故?という部分の理解が深まればいいなと思います。

そして、この社会全体から病気や精神疾患や自殺も、無駄な医療や精神薬もなくなることを願っています。そういう思いで、精神分析をさせていただいています。自分自身のからだもこころも健康や生き方もすべて自己で世話ができる人が増えていってほしい。そうしたら、それは自分らしく生きていることになるのだから。

精神病に限らず、病気でもあらゆる問題でも考えてほしいアダルトチルドレン像

精神病に限らず、病気でもあらゆる問題でも考えてほしいアダルトチルドレン像

アダルトチルドレンとは、以前は「アル中の親のもとで育ち、大人になった人たち」と限定的な解釈でしたが、今では「機能不全家族のもとで育ち、大人になった人たち」と解釈されます。私は人類すべてがこの「機能不全家族」のもとで育っていると思います。どの家庭、家族にも、多かれ少なかれ歪さを感じるからです。

そして、なぜ、自分自身のアダルトチルドレン像を考えるべきか。それは、子どもたちが育った家庭環境により幼少期から自分自身を封じ、別の姿を演じてきているからです。そのアダルトチルドレンの姿のまま大人になっているからです。大人になっても本当の自分を表現できず、出さず、自分自身を偽り続けています。

では、どんなアダルトチルドレン像が存在するのでしょうか。

【ヒーロー】
一芸に秀でて、頑張りすぎてしまう子どもです。さらなる活躍を期待して周囲が熱中し、子ども自身も一層頑張ることになり、ますます一芸に秀でることになります。たとえば、漫画『巨人の星』でいう星飛雄馬のような子どもでしょうか。しかし、本心では、そこまでして頑張りたいとは思っていません。

【スケープゴート】
ヒーローの裏側に当たるのがこのタイプの子どもです。一家の負を全部背負い、「この子さえいなければすべてうまく収まる」という幻想を、家族全員に抱かせることで家族の真の崩壊を防いでいます。無意識のうちに家族の批判を集めるように行動する癖があり、あらゆるアダルトチルドレンのパターンがスケープゴートだという言い方もできます。

【ロストワン】
いつも静かに振る舞い、「いない子」としての役割をする子どもです。いなくなっても家族の誰も気づかない存在となります。また、家族内の人間関係を離れ、自分が傷つくことを逃れようとする特徴があります。大人になると、いないこと、自分が孤独であること、人に感情移入しないことが普通であり、必然であると主張するようになります。

【プラケーター】
慰め役の子どもです。慰める相手は大半が母親であり、父母の仲が悪く男尊女卑の家系が多く、父が母を責めている風景を覚えていたり、記憶に封じていたりする傾向があります。そして、いつも暗い顔をしてため息をついている母親を慰めます(当然、父母が逆転することもあります)。優しく感受性が豊かなことが多いのですが、本当は自分が慰められたり、親に褒められたりしたいと思っています。

【ピエロ】
道化役の子どもです。親たちの争いが始まり、家族間に緊張感が走り始めると突然、頓珍漢な質問をし始めたり、踊ったり、歌ったりし始める特徴があります。子どもなりの優しさゆえから場を慰めようとしますが、親が毒親のレベルだとその行動の意味を解釈できず、「頭が悪い子」など、ペット的な扱いを受けてしまいます。心の中はさみしさに溢れており、「いつも家族が仲良くなってほしい」と願ってい
ます。

【イネイブラー】
支え役・世話役の子どもです。「自分ではない」という意味で、家族間の他人の世話を焼いてクルクル動き回る傾向にあります。母親に代わって幼い弟や妹の面倒を見たり、父親代わりをしたりします。父母が不和のため子どもの世話がしっかりできず、「自分が代わりにやらなければならない」という感覚を身につけた結果と言えるでしょう。なかには、依存的な親との間に情緒的な近親相姦が生まれる場合もあります。

【リトルナース】
血縁関係以外の他人に対しても、自分のことのように一生懸命解決しようとする子どもです。しかし、これは真の意味で他人の解決をしたいと願っているわけではなく、自分自身もそれに気づいていないことが多いため、問題の解決に至らず、共依存関係に陥る傾向にあります。その理由は、幼少期に満たされなかった承認欲求や、褒めてもらいたいという欲求を無意識的に引きずっていることが多いためです。

【ロンリー】
自分の殻に閉じこもり、他者を全く寄せつけないようなタイプの子どもです。ロストワンに似ていますが、ロンリーは実際に一人でいる時間が圧倒的に長いのが特徴です。周囲から自分の姿を消して、何重にも心の仮面を被り、周りからは非常に面倒くさい人間だと思われています。

【プリンス】
周囲の期待に応えようとして自分を見失い、八方美人で流されやすい子どもです。ヒーローに若干近いのですが、ヒーローは実世界でもそれなりに活躍するのに対して、プリンスは陰で期待に応えようとするため、裏方だったり頼まれたら断れなかったりすることが多いのが特徴と言えます。

これらの役割は、単一の形で出ることはまれです。典型的なアダルトチルドレンであっても、たとえばイネイブラーの要素とプラケーターの要素が混ざっていることが多く、大半はスケープゴートの要素を合わせ持っている、と言えなくもありません。

引用元 コロナワクチン 今こそ子どもを守れ!/内海聡(著)

私もこのアダルトチルドレン理論を見た時に、どれにあてはまるか考えてみました。ほぼすべてのアダルトチルドレンにあてはまりました。いろんな姿を演じてきてしまいました。そして、それにはまったく気づいていませんでした。自分自身の本当の姿や気持ちを表現できていなかったのです。それはとてもつらいことだと思います。持って生まれた性格、性質を出せていなかったのですから。

そうすると何が起きると思いますか。

人に合わせる人間像になってしまうので、こころもからだも疲弊してきます。整体くららに相談に来られた方はすべてそういう方でした。みなさん、別の姿を演じているために、疲弊しきっていました。それがマックスになり、いっぱいいっぱいな状態になり、なにかしらの症状が出てきてしまいます。

このような状態は、こころの奥(深層心理)のあなたの声なので、その声に耳を傾けるべきです。それを封じてしまうから、気づかないふりをするから、状態はややこしくなってしまいます。薬を飲めばそれは抑え込んでいるだけなのですから、余計にややこしくなります。

問題を複雑にしないためにも、根本的なところに目を向けるためにも、このアダルトチルドレン像をまずは考えてみることをおすすめします。アダルトチルドレンに限らずですがいろいろと考え始めた時、それは自己に向き合う作業となりますので、それができた時には問題解決のために前進していくのだと思います。

チョコレートから連想できるもの(言語療法、メタファー)

チョコレートから連想できるもの(言語療法、メタファー)

目の前でおきていることは必然であり、自分自身が見たい世界です。そして、欲してしまうものや趣味などもたまたまではなく、内海式精神構造分析では必然であり、意味が必ずあるととらえます。

チョコレートなど甘いものを欲している、もしくは、よく食べている時の心理状態はどういう状態か。

チョコレートからあなたは何を連想しますか。

甘い
濃い(恋)
硬い
柔らかい
ブラック(黒い)
苦い
海外
暖かい
ハート(心)
赤い
2月14日
ハッピー
バレンタイン

いろいろな表現が出てくると思います。一般的には「甘い」という連想が一番に出てくると思います。

「甘え」というものが自分自身に足りていないために「甘さ」を求めていると解釈するのが、内海式精神構造分析法です。

わかりやすい例えですと、子どもたちが甘いお菓子を欲している光景をよく見かけると思います。その時に考えるべきことは、子どもが十分親に甘えることができていないということを考えなければいけません。甘えることが満たされていないために、別の甘みを欲してしまうのです。チョコレートでなくても、食べ物ではなくても、人や異性などもありえます。

こういうところから紐解いて心理分析していくと、言葉では表現されていない部分が見えてきますので、何かしらの症状や問題があるのなら、その原因がどこにあるのか理解が深まると思います。食べ物だけではなく、趣味などあらゆる事柄に意味があるので、裏に何が隠れているのか考えることをおすすめします。