みえていないものを想像する力

みえていないものを想像する力

最近では、人工知能であるAIにより、翻訳や文章、画像作成などができるようになりました。

SNSに興味深い投稿があり、AIは文章構築に行間を作れないため、人の前頭葉を亢進させ、知力が低下するという記事がありました。
https://x.com/koji_yamada_7/status/1901441797852938723

私は専門家ではないので、実際のところはわからないのですが、記事を読み進めていくとなんとなくですが知力が低下する意味は理解はできます。

目にみえている部分が多いと、目にみえない部分を想像する力や、それを表現する力が衰退するというような内容でした。

AIは活用することも時にはよいのかもしれません。情報が短時間で収集でき、知識を増やすことができるからです。しかし、活用しすぎてしまうと想像力や推察力や言葉を生み出す力は衰えてくることも想像できます。

人間ははるか昔の縄文時代の先住民と比べて、人間力は落ちていることは確かです。現代では病気も増え、精神疾患も増え、子育ても下手で、学習力も落ち、日本の状態をみただけでさまざまな分野で衰退しています。昔は何メートルも先の木の影に隠れている人の数がわかるほど、今では超能力扱いされてしまうレベルの知能を持ち合わせていたそうです。ですから言葉もあまり使われていなかったと思います。

人間は便利さには負けてしまいますが、面倒なことのなかにも大事なことが学べるということを認識できる人や、その価値観が持てる人がこれから増えたらいいなと思います。古臭い考え方ですが、そういう人が増えてほしい。

今こそ古いやり方を学び直す

今こそ古いやり方を学び直す

最近、天明茂さんの「原点回帰の経営」という書籍を読みました。
原点回帰の経営: 経営者は日本道に学べ /著者 天明茂

書籍の冒頭にはこのように書かれていました。

「明治維新、敗戦、新型コロナ。変革の時は原点に戻ること、原点回帰が鉄則である。」

私も以前から天明茂さんと同じように、原点に戻る重要性を感じていました。それは、別の書籍を読んでも同じようにいわれていたこともあり、何か問題や迷いがあった時は、原点や古いやり方に戻り、学び直す必要があると思います。

ブルーイー・ロバーツ(アボリジニ)の言葉もご紹介します。

古いやり方と
新しいやり方と
どちらを選べばいいのかを
決めるのはとても難しい
一番いい方法は
古いやり方を
もう一度学び直すことです
未来に向かって進むことが
できないときは
元に戻って出発すればいい
それならいつでもやれるのです
古い文化を学び直し
その価値を
認める必要があります

先住民族の叡智/著者 月尾 嘉男

病気の問題でも同じことがいえますが、調子がよかった時に戻ることが重要です。調子がよい時と問題がある状態と、必ず何か違う点があります。玄米菜食に変えた、肉食に変えた、糖質制限を始めた、環境が変わったなど、体調の変化がどこで起きたのか考えることは重要です。

そして、病気だけでなく、あらゆる問題、社会問題も家庭問題、人間関係の問題でも、新しいものを取り入れるよりも、過去を見つめ直すことが重要です。子どもらしさや子ども視点、自然で体裁のない考え方に戻ることができたら、今ある問題は、変化していきます。