今日は、子どもを生きればおとなになれるー「インナーアダルト」の育て方の書籍の一文を紹介したいと思います。まえがきにはこのように書かれていました。
AC(アダルトチルドレン)は、きちんと「子どもを生きる」ことができなかったのです。愛され関心を注いでもらいながら、自分の感情をありのまま受けとめ、自分に必要なことを周囲に要求する、という練習が、子ども時代にできませんでした。ごく小さい頃から手探り状態で、しっかりしたおとなのように振る舞わなければならなかったのです。そのために、自分の感情、自分ののぞみを、引き出し深くしまいこんでしまいました。ですから、自分をいうものがつかめません。
簡単にいえば、「子どもらしく生きてこられなかった」と言えます。
おとなにならざるを得なかった人はたくさんいます。私も早くに母子家庭となったので、母親を困らせたくないという思いから、わがままを言えず、言わず、いろんな感情は心の奥のほうにしまい込んできました。いつしか、それは習慣化され、感情をしまい、自分の本当に感じていることは、言葉に出せなくなっていたのです。
だから、いろんな場面で心は動き、自分の意見はあるはずなのに、それがどんな感情なのかもわからず、自分自身もわからず、何をどうやって改善していけばいいのかもわからず、溜め込み溜め込み、うつになっていったと思います。
うつやあらゆる病気をよくしたいのなら、自分自身の幼少時を振り返ること、どんな感情を出さなくなってしまったのか、何を伝えれなかったのか、何を演じてきたのか、何を転じてきたのか、自分自身を見ていく必要があります。
そうやっていろんな自分を知ることで、はじめて本当のおとなを生きることができ、自立し、思考が変化し、結果、不調がよくなっていくのです。