弱者にみえるようで支配的な人

人間はみな支配的でありコントロールするのが常である。

暴力夫がいるとして、妻は暴言や暴力などDVを受けている状態ですと、妻は弱者のようにみえるのが普通の視点です。しかし本当にそうでしょうか。人は多面性を持ち合わせていますので、100%弱者とは限りません。弱い立場のようで、支配的な人は何人も思い浮かびます。そして私自身もそうです。うつ病という病気をしており、嫁姑問題もあり、男尊女卑要素のある夫婦関係のなかで弱者のようにみえても、子どもを聖書で支配してきました。きっと日常のどこかの場面では男尊女卑はひっくり返り、時には夫も支配していることでしょう。

弱者のような振る舞いをしていたり、そういう言葉を発していたとしても、実は弱者ではないことの方が多い。弱さを武器にして、言い訳をして、取り繕っていたり、演じていたりする人はいます。よく観察したら簡単にわかることですが、人はみたいものしかみようとしません。ですから、自己の内面や、闇深さや、愚かさ醜さを知る精神分析は、あまり人気がないかもしれません。自己に向き合ったとしても、嫌な自分の姿をみようとしなければ、浅い向き合いかたになることでしょう。

弱さとは決して損ではない。そこから利益があるからこそ、弱者は弱者のままで、何も変わらない。弱さの裏に隠れている精神性に向き合い、自覚できた人は、強くなりたいと思うから生き方や考え方が変わっていき、人生の方向転換ができます。

人の人生は一瞬で変化させることは可能です。