何か起きた時、人それぞれの感情が出てきます。悲しくなる人もいれば、怒りの感情が出る人もいる。ついその感情を他者にぶつけてしまうのですが、その感情はすべて自分が作り出したものであって、他者にぶつけたとしても何の解決にもなりません。ただただお互いに不快な気分になるだけです。
では、どうしたらよいか。その感情がどうして出てきてしまったのか、ゆっくり落ち着いて考えるのです。そしてできるのならどうしていつもそのような感情が出てきてしまうのか、その感情のパターンを知り、幼い頃にも同じことがあったのではないか探していきます。
私たちはの感情のパターンは幼少に作られたものが多いのです。100%、親(養育者)から受けとってできたパターンです。幼ければ幼いほど繊細なので多くのものを受け取っています。お母さんのお腹の中にいる時も受け取っています。
幼少の家庭環境を思い出し、自分にはこういう感情、行動のパターンがあるのだと腑に落とします。
そうすると、自分の感情をコントロールしやすくなり、必要以上に他者に感情をぶつけることなく、そもそも自分で作り出している感情なので、自分で落ち着いて向き合い、その感情がどうして出てきたのか考えられるようになります。
そして、人それぞれ感覚は違うので、出てくる感情も違うことを理解し、必要以上に自分の感情を理解して欲しいなどと考えなければ、親子関係、夫婦関係、友人関係など円滑なコミュニケーションがとれて、大きな問題が出てもそれほど荒波にはならないでしょう。
そもそも、自分の感情を自分で処理できない人ほど他者にその感情をぶつけてしまいます。そのことを理解することが大事です。そして、人間関係を円滑に上手くやっていきたいのなら、どれだけ相手に寛容になれるか、どれだけ自分の感情を自分で処理するかでかなり結果が変わってきます。
これは自分が変わりたいと思ったらの話です。無理に変える必要はないのです。私も思考のパターンがあり、その癖に気づいて、苦しい生き方だったので変わりたいと思い、うつ状態にならないような生き方ができるように行動しています。
自分とは一体どういう人間なのか、自己理解を深めることで、自分らしく生きていけます。