育児本はたくさんありますが、私がおすすめしている子育て理論は、真弓定夫先生と久徳重盛先生です。今日は、久徳先生の「ドクター久徳の子育て勉強会」という書籍の一文を紹介したいと思います。
この本の最初にはこう書かれていました。
かつて日本は世界でも有数の子育て上手な国でした。少なくとも昭和20(1945)年までは、世界一子育ての上手な国であったといっても過言ではありません。当時、外国人がベビーシッターを雇うときに、「日本の娘を選べば間違いない」と評判になるほど、日本人の子育てのうまさには定評がありました。
ところが、いまでは日本は世界でも最も子育ての下手な国の一つになってしまいました。昔ではとても考えられないような育児の失敗をする親が急激にふえています。
そして、この子育てがどうして上手くいかなくなってしまったのか、その理由についてもいくつか述べられていました。
1番の理由は、「経済が成長し、豊かで便利になりすぎたこと」と書かれていました。私も同意見です。あまりにも豊かで便利すぎる社会になってしまいました。
豊かすぎるとどうして子育てが上手くいかないのか、それは、動物的、生物的本能が働かなくなるからです。貧しいと、どうやって子どもにおなかいっぱいに食べさせるかということに一生懸命になります。でも、食べ物も豊かですし、昔ほど子どもの死亡率も高くありません。そうすると協力し合うことや(集団維持)、子どもを大切に育てることや(種族維持)、たくましく育てることが(個体維持)おろそかになります。これら動物的本能(集団維持、種族維持、個体維持)が働くと、子どもがうまく育つ環境が自然につくりあげられます。
これは私の意見ですが、便利すぎると、子育ては「適当」になってしまうのかもしれません。子どもに必死で向き合わない。コミュニケーションも上手く取れず、その環境で育った子どもたちはコミュニケーションが下手になっていく。
核家族によってお母さん一人の子育ても多いのではないでしょうか。誰しも初めの子育ては下手です。そこをカバーできる、サポートできるのがご近所づきあいだったり、子育てが終わった親の経験談です。
この社会、日本を元気にしていく、これからの子どもたちの笑顔を増やしていく、子どもたちに明るい未来を残してあげられるのは、私たち大人の役目でもあります。そのためにも、まずは子育てのお母さん、お父さんが元気であってほしいと思います。
整体くららでは、子育てシェア会を定期的におこなっていこうと思います。一緒に子育てについてお話ししませんか?
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