向精神薬を服用することで怒りを出していた

向精神薬を服用してから、様々な症状が出てきました。それは薬の副作用といわれていますが、私はあえて薬による反応、薬の作用だと言いたい。服用する前にはなかったものだからです。

薬を服用してからいろいろな感情も出てきました。悲しみ、不安、涙、怒り、イライラ。

どの感情もとてもつらいものでしたが、一番つらかったのは、「怒り」です。

いつもイライラし、怒ってもいました。

あの時は、怒りを出したかったのだと思います。いろいろな問題があり、人間に対しても矛盾や理不尽さを感じ、被害者意識も強かったため、怒りを出したかったのです。精神薬の力を借りて。

今、あなたにはどんな感情がつきまとっていますか?

鬱や精神的に調子が悪い状態でしたら、必ず、感情の起伏があると思います。

その出ている感情は、実はあなたが望んでいる感情でもあります。出したい感情です。

もし、悲しみの涙が出ているのなら、それは、心の奥底では、あなたが悲しむことを選び、涙を流したいと望んでいます。もし、孤独を感じ、絶望感を抱いているのなら、そうしたいあなたがいるのです。

人には必ず喜怒哀楽があります。どの感情も悪いものではない。

私にとっても、当時の怒りやイライラは必要であり、本当はなぜその感情が出ているのか、怒りの裏に隠れたものに向き合う必要がありました。しかし、向き合うことができず、自分の深層心理、隠している気持ちに気づくことはしばらく後となりました。

私は子どもの頃は怒りは出せていたのですが、大人になるにつれ出せなくなりました。怒りを出してはいけないと封じていたのだと思います。そして、封じてしまったものが精神薬により出てきました。

うつ病だけでなく、精神薬、そして精神科さえも自分自身が望んでいたのだと思います。

目の前にある景色は、常に、自ら作り出している世界です。