エホバの証人は他の宗教との違いとして、やってはいけないことが沢山あったように思えます。幼少期に参加していた創価学会では鳥居をくぐることが禁じられていたくらいだと思います。
エホバの証人は政治に一切関与してはならない、輸血は禁止、生活は簡素に、自分のための時間を使うよりも、神の奉仕者として神の喜ばれる仕方で時間を使うなど。細かなものは他にも沢山ありました。
そして、占い。あらゆる占いは避けていなさいという決まりがありました。
ある百科事典にはこのように書かれています。
「占いを信じるようになると,人は自分自身や自分の能力に対する確信を失うことがある。自分は、運命にもてあそばれるだけであって、宿命を変えることはできないと考えるようになり,野望を失うことがある」
野望を失う。
私はむしろ占いを通して、自分の姿を知ることができ、価値観や持って生まれた性質を知るようになり、それをどう活かしていけるか、どういう人間に成長していきたいかなど、野望や意見や主張が持てるようになりました。
エホバの証人はどこか禁欲主義的なところがありました。欲求というエネルギーのすべてを神の喜ばれることへ、意識を向けなければならないと思っていました。組織から離れたとき、「自分には何もない」と空虚に陥ったと思います。友だちもいない、目標もない。何をしていいのか、自分のために何かやってもいいのかなど、主体性も野心も熱量もあまりない状態でした。
しかし、自分を知ることにより、何をしていけばいいのか少しずつですが前に進むことができました。成長したい、社会の一部になりたいと、向上心を持って前に進むことができました。
この世にある占いの多くは、学問だと思います。考え方であり、自分の生き方に向き合うための道具であり、時には行動へと促されるきっかけだと思います。いくら占いの分析による結果が出たとしても、最終的に受け入れたり、決定したり、選択するのは自分です。
自己に向きあるためのツールとして活用してきました。
自分の問題点をみず、すべてを占い頼りにして問題解決を求めたり、枠にはめたりするのは嫌ですが、自分を知るためのサポーター、背中を押してくれる援助者としての位置づけなら、日常で活用したり、楽しみながら学ぶのはよいと思います。
ぜひ、多くのかたに自分を知って、野望を持って、生き生きと目標を持って、自分の人生のために生きて欲しいと思います。その生き生きとした周波数が、衰退している日本に広まれば、いつでも国も人も元気を取り戻せるのではないかと思います。
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