性被害者として、人との距離を取ってきたので、人に近づくことには、時には恐怖を感じることもあります。今日は、橋本絢子さんのプロライター養成塾に参加して、私が書いているブログやホームページを観ていただいて、絢子さんから感想を聞いて、まだ私には硬い殻があるんだということがわかり、まだ剥がれていない殻があることを自覚して、ショックでした。まだまだ、人にも社会にもブロックしている自分がいました。
しかし、もし、これが日本ではなく、他国の戦争状態や大変な社会情勢の中で、「人や社会にブロックがある」などといっていられるでしょうか。過酷な状況下でブロックがあるなどいっていたら、命の危険性は高まるばかりです。
人は完全でもなく、常に強いわけでもないので、時には弱くなることはあり、そういう時には、人から優しさや温かみを感じることは必要です。そして、そこから力を得て、強く逞しく生きていけるのだと思います。
でも、私は弱者のままでは嫌です。弱さは生きる力を失ってしまうからです。生きる力が低下してしまうと、自分らしさを出すことができず、自信もなくなり、人との距離もできてしまいます。弱者という権利を主張してその利益を得ようともしてしまうし、弱くなると誰かに支配されやすくもなります。
自由に生きるため、自分らしく生きるため、トラウマに負けないため、そして、生まれ持った力を発揮したいために、人や社会に対してもうブロックがあるなどといいたくも思いたくもない。
私の言葉がトラウマを抱えている人の後押しになるよう、トラウマに負けないぐらいに生きている人間がここにいるということが、誰かに伝わればいいなと思います。