それは、無理に外に連れ出すこと。私がうつだったとき、周りの人たちは、土を触れば病気も良くなる、外に出たら気分も良くなると、外に出るよう勧めてきました。とても鬱陶しかったです。笑
そもそも、外に出たくない理由があり、人と会話したくない理由があり、それをやる元気が出ない理由があるのです。それは、一番身近な「家庭内」にあるのです。
家族が病気になったとき、ひきこもりや不登校になったとき、すべての人は、その子だけに問題があるというでしょう。私たち家族には関係がない、この子の置かれている状況、学校や会社や社会に問題があると思うでしょう。本当に自分たちが問題だとは一ミリたりとも考えないのが「家族」です。
そんな私も、子どもが不登校になったとき、同じことをしてしまいました。本当に人間とは愚かな生き物です。常にコントロールするだけの生き物です。自分が嫌だと思っていたことを、不登校の子どもにしてしまいました。外に連れ出したり、子どもだけの問題だと思ってしまいました。問題の根源は私にあるというのに。夫婦や家庭環境にあるというのに。
ぜひ、ひきこもりや不登校の家族がいましたら、その子の問題とは捉えずに、自分自身に問題があるという視点で考えてみてください。そうしたら、見えるものは変化してきます。子どもがどうしてひきこもり、学校にいかないのか、その理由がわかってきます。
子どもは必ず、ひきこもりや不登校を利用して、メッセージを発しています。家族に何かを発しています。その声にならない言葉に耳を傾けてください。耳を傾けたら、聞こえていない声は必ず理解、自覚できます。すべての行動には理由があるのですから。