私にとって向精神薬という薬は、いろいろな意味がありました。
薬で傷つきたかった。
社会や人間から距離を取りたかった。
自分を嫌いになりたかった。
怒りを出したかった。
考えたくなかった。
眠りたかった。
など。
人は、睡眠薬を飲んでいたら、睡眠をよくする薬という解釈で服用していると思います。それが数ヶ月の期間で、睡眠がよくなればそれでいいと思います。しかし、何年、何十年と飲み続けている人のほうが多いのが現実です。それでは薬の奴隷となっています。本質の問題は一体何だったのでしょうか。何が原因でうつになり、眠れなくなり、気力がでないようになったのでしょうか。
そこには必ず原因はあります。
服用する以前の問題があり、回復が悪ければ家伝的要因や幼少期の原因も考えられます。
「根本の原因とは何か」というところに意識を向けることにより、私のうつ病は病気ではなくなりました。睡眠の問題もさまざまな二次的疾患も解決しました。
あなたの本当の原因はどこにあるか。考えてみたことはありますか。
そして原則的なことである、そもそも健康な人には薬は必要がなく、毒にしかならない薬を、うつ病や不眠になれば、どうしてその毒という薬を飲むのかということを、子ども心で考えたことがありますか。本当にあなたの症状を治すための薬ですか。