「自分がわからない」というかたは、今の時代はたくさんおられると思います。
それは、人に合わせることが現代の教えのひとつにもなっているからです。人の嫌なことをしない、人の喜ぶことをする、人の気持ちを考えて行動するなど、家庭や学校で教わってきたことでしょう。いわゆる体裁主義であり、忖度精神です。
ですから家庭や親のいいなりとなり、ロボットや奴隷となり、社会に出たら会社や組織の奴隷となるのではないでしょうか。現代でいう社畜への拒絶は、家庭環境への投影なのかもしれません。
宗教団体にのめり込んでしまう人々の思考は、養育や教育の現場からも発生されているともいえます。自分がわからなくなるほど周囲に合わせるという思考が先に働き、宗教の教えに染まりたくなる。自分の意見を持たないことは楽であり、責任も負わなくて済みます。
では、本当の自分はどこから探せばいいのでしょうか。
生まれたその瞬間に、すでに家庭環境に合わせた生き方をしている可能性は大いにあります。ですから、自分の生まれ出た瞬間の情報、つまり生年月日や名前から「自分は何者か」という答えを出すことはできます。自分の姿は、占いの学問からある程度は理解できます。
そして、あわせてきた家庭環境によりあなたの生き方考え方は作り上げられました。ですから、家庭環境や親子関係からも、本来の自分の姿を見つけ出すことは可能です。
あなたは自分を素直に生きているというかもしれません。しかし、もしも現実の問題があり、生きづらさを感じているとしたら、鏡に映った自分はすでに演じている自分でもあります。
自分を素直に生きていないから、何かに悩み、その悩みの解決方法が見つからないともいえます。
素直に生きることができれば、人生の中で起きる問題や悩みごとの解決方法は、案外簡単なのかもしれません。
本当の自分を知り、自分が何に執着し、パターン性が理解できれば、解決というゴール地点に立つことは誰にでもできます。ただしそのゴールの先へ一歩踏み出す選択は、本人次第なのだと思います。