この世は陰と陽で成り立っています。男と女、呼気と吸気、月と太陽、闇と光、心と体。
私はうつ病でした。そして家族や周りの知人は優しくしてくれました。病気だから、精神的な病気だから辛いね。無理しないでね。休んでいていいよ。優しくいたわってくださり、慰めの言葉をかけてくれました。
「あなたの考えが間違っている」「自分で病気を作り出している」「目の前で起きていることはあなたが作った世界ですよ」こういう否定的で厳しい言葉は、誰1人としてかけてもらうことはなかったです。
ある本に出会い、そこで厳しい言葉を突き付けられました。自分の甘えが原因だったのだと、すべては自分が作り出した結果なのだと、愚かだったと気づいたのです。
慰めの世界、優しい世界では、陰極まれない状態なので、どうあがいても体調が良くなるはずがありません。もし改善しても、きっと自分が愚かだったと気づけていないので、また、同じ状況になれば振り出しに戻ってしまいます。
陰極まり初めて上に上がってくるのです。
陽になれるのです。
闇が光に変わるのです。
死が生へと変わるのです。
死にたいと思っていた気持ちが、生きていたいと希望が持てるのです。
陰極まるには本当の自分、内面の自分、潜在的な意識に向き合わないといけません。これには勇気がいります。今までの自分を否定しなければいけないからです。苦しみが待っています。でも、その先は陽となるので、必ず光が差してきます。
本当の自分に向き合いたいと思った時が変化のチャンスなのです。