加藤諦三さんの書籍は、心の奥底の深層心理を知る上でとても役立っているので、たくさんの本を読んでいます。
今日はこの書籍の一文を紹介したいと思います。
加藤諦三さんの父親は、新聞の置き方1つでも怒り出していたそうです。
「お前がそういう新聞の置き方をするから俺はこんなにイライラするのだ」と。
子どもの言葉や仕草に傷つき、怒るような親は自分の感情を子どもの責任にしている。
「感情の責任転嫁である」と言われていました。
交流分析で言う「あなたのせいでこうなった」である。
この言葉を言い続けられた子どもは、親の感情を左右するのは自分であると、他者の不愉快な感情は自分に責任があると思い、これが続くと自信がなくなっていくそうです。自信がなくなるのも当然です。
未成熟な親はたくさんいます。私も心理的に未成熟な親だったので似たようなことをしていたと思いますし、親からされていたと思います。
不機嫌な親の顔を見るのはとても嫌でした。
頻繁に不機嫌な顔をしたり、不機嫌な感情を押し付けてくる人を相手にするのも疲れていました。
でも、私は「それはやめて」「それは嫌だ」と言えませんでした。その一言で嫌われてしまったらと思うととても恐怖だったのです。
でも、いつか不機嫌な感情を押し付けてくる人に「嫌だ」と言ったり、境界線を引くなりしなければこころが疲れてしまいます。
イエスかノーをはっきりとさせなくては、他者に合わせるばかりで、自分らしく生きることが難しくなります。
そして、不機嫌な感情を押し付けることで「支配」関係が生まれています。相手をコントロールしているのです。
そうすると感情を押し付けられた子どもは自信がないので、自立することも恐怖になってきます。
あなたがもし、自分らしく生きれていないのなら必ず理由、原因があります。
自分らしく生きるために、自立するために根本の原因を見つけて、出せなかった感情と向き合って、自分らしく生きるためにどうしたらよいか一緒に考えてみませんか?