金銭トラブルなどがあり、裁判による判決や教祖が逮捕されたとしても、形を変えて信者はセミナーなどを開催して、同じように霊感商法を続けている宗教組織は存在しています。
宗教組織からいえば、お金になるから存在し続けるわけですが、では、被害者の立場から考えると、なぜ、今も被害者は存在するのでしょうか。多くのかたは被害にあって、報道もされているのに、怪しそうな団体に近寄るのでしょうか。
宗教組織に近づくときは、必ず悩みを持っているのではないでしょうか。現実問題に限らず、過去の家系の問題を引きずっておられるのではないでしょうか。自覚もできていない罪悪感が原因で、宗教など見えない力にすがってしまうのかもしれません。
みなさん、解決したい問題があるのだと思います。
宗教に属していても、何か物を買ったとしても、持っている問題は解決されないことのほうが多いと私は思います。実際、私も宗教に属していても、人生の中で抱えていた問題は解決されず、うつ病もよくもならず、むしろ悪化していくばかりでした。
物を勧められてお金の請求が高い場合は特に、霊感商法ではないかと疑うことが大事であり、家族が巻き込まれるような状況であれば、持っている悩みが何かを考えることもできます。悩みをいえないから、いいたくないから、見えない力にすがってしまうときもありますし、単純に家族を困らせたいから、あえて霊感商法や宗教に関与してしまうのかもしれません。かまって欲しくてそうしているのかもしれません。自覚できていない事柄が理由で人は人生の選択をしている場合もあります。
何かしら理由は必ずありますので、家族や知人など周りのかたは、その理由を探してみることはできると思います。当事者の原因だと決めつけるのではなく、自分自身がそうさせているという視点で考えると、また別の理由は見つかってきますので、自分視点で物事をとらえて考えることをおすすめします。