私がうつ病と診断されたのは、2004年の32歳になる手前の頃でした。当時の症状としては、免疫低下による感染症や、無気力感、疲労感、婦人病や関節やさまざまな体の痛みや炎症がありました。向精神薬の服用により、本物のうつ病になってしまった。少し休み、現実問題である人間関係や自己問題に向き合えば、薬を飲むこともなく医原病によるうつ病にはなりませんでした。
しかし過去を振り返ってみると、うつ傾向ではあったと思います。どこからなのか明確ではありませんが、小学生高学年頃、無気力感はありました。時々、無気力で動けないときがありました。父親が亡くなった後、もしくは性被害後かもしれません。他のエピソードによる理由があるかもしれません。
何にしろ、「無気力」というキーワードからも、生きる力が落ちていたともとらえられます。生きる力を落としているひとつの理由は、罪悪感というところでしょうか。なぜ父親が早くに亡くなったのか理由が明確ではなく、父親を助けれなかった、または何か悪いことをして性被害により罰を受けているのか。もしかしたら交通事故死の祖母のエピソードや兄弟関係によるものかもしれません。
うつ病と診断されたその日から、うつ病なのではなく、うつ患者は過去にうつ状態はなかったかと考えることも、根本の理由にたどり着けるひとつのヒントになると思います。
私の場合は、精神の安定が幼少からなかったように思えます。父親が亡くなってからは、とにかく泣いていました。ひとりで泣いていた。
私のうつ状態のはじまりは、父親との別れからではないかと思っています。
ですから、薬ではどうにもならない。
悲しみは今でもやはり消えないので、死別の悲しみから逃げず、その現実から逃げず、とにかく泣きたいときは泣いて、自分の潜在的感情に素直に気づき表現してあげることで、うつ病や他の病気になるリスクは避けられると思います。