あなたは「子どもを生きる」ことができましたか?

あなたは「子どもを生きる」ことができましたか?

今日は、子どもを生きればおとなになれるー「インナーアダルト」の育て方の書籍の一文を紹介したいと思います。まえがきにはこのように書かれていました。

AC(アダルトチルドレン)は、きちんと「子どもを生きる」ことができなかったのです。愛され関心を注いでもらいながら、自分の感情をありのまま受けとめ、自分に必要なことを周囲に要求する、という練習が、子ども時代にできませんでした。ごく小さい頃から手探り状態で、しっかりしたおとなのように振る舞わなければならなかったのです。そのために、自分の感情、自分ののぞみを、引き出し深くしまいこんでしまいました。ですから、自分をいうものがつかめません。

簡単にいえば、「子どもらしく生きてこられなかった」と言えます。

おとなにならざるを得なかった人はたくさんいます。私も早くに母子家庭となったので、母親を困らせたくないという思いから、わがままを言えず、言わず、いろんな感情は心の奥のほうにしまい込んできました。いつしか、それは習慣化され、感情をしまい、自分の本当に感じていることは、言葉に出せなくなっていたのです。

だから、いろんな場面で心は動き、自分の意見はあるはずなのに、それがどんな感情なのかもわからず、自分自身もわからず、何をどうやって改善していけばいいのかもわからず、溜め込み溜め込み、うつになっていったと思います。

うつやあらゆる病気をよくしたいのなら、自分自身の幼少時を振り返ること、どんな感情を出さなくなってしまったのか、何を伝えれなかったのか、何を演じてきたのか、何を転じてきたのか、自分自身を見ていく必要があります。

そうやっていろんな自分を知ることで、はじめて本当のおとなを生きることができ、自立し、思考が変化し、結果、不調がよくなっていくのです。

断薬を考えているのならまずは問題を解決する

断薬を考えているのならまずは問題を解決する

向精神薬は危険だ、あまり効いていないなど、薬に不信感を持つ方は以前よりも多くなっていると思います。薬の危険性を訴える書籍もたくさん出るようになりました。

でも、何も準備が整っておらず、突然、向精神薬をやめてしまうと、こころが整っていないので禁断症状は強く出たりもします。逆に、問題が解決、もしくは自覚でき、自分にこそ問題があり、依存体質であり、そして薬にしろ、医療にしろ、精神医療、医学にしろ、家族や社会のシステムにしろ、知識による完全な理解があれば、自己卑下することができ、結果、禁断症状は軽くなったりもします。

人のせい、社会のせいにしている方は、いつまでも禁断症状が出て、禁断症状のことばかり気にしています。

だから、断薬を始める前は、精神医療、医学の知識を取り入れ、自分にとって精神医療とは何なのかという完全な理解と、自分の精神や生き方や人生の問題に向き合う作業をしていただきたいのです。

自分の思考を変える作業をしてほしいのです。そのためには自分を知る必要があります。

本来、精神医療がなければ、人は問題と向き合っていたはずです。心療内科、精神科がない時代はそうしていたのです。占いなり相談室なり病院ではなく、誰かに相談をし、自分なりに考え解決してきたのです。

それを怠ったのも自分です。

問題を先延ばしにしても、残るのは薬物依存の状態、からだの不調です。

それでも、問題に向き合うのはつらいことで、だから多くの方は薬を飲んでしまったと思います。私もそうでした。問題に向き合う勇気がなかったのです。それでも、多くの方が精神薬によって亡くなっていますし、私も発見が遅ければ死んでいたと思います。そう思うと精神医療、医学とは人を幸せにするものではないといえます。コントロールし、支配するだけの医療なのです。考えることをとめてしまうそういう薬なのです。

代理ミュンヒハウゼン症候群とは

代理ミュンヒハウゼン症候群とは

ミュウヒハウゼン症候群とは、ウィキペディアによると、「虚偽性障害に分類される精神疾患の一種で、症例として周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりするといった行動が見られる。」とあり、これを自分ではなく子どもや家族などにしてしまうのが「代理ミュウ匕ハウゼン症候群」です。

子どもや家族など代理者が怪我や病気、大きな問題を抱えると、自分自身にも関心や同情が向けられます。孤独や寂しさを強く感じている方に多いのかもしれません。または幼少時にあまりにも自分に関心が向けられなかった、もしくは一度病気を装った時に、みんなが関心を向けてくれたことを強く覚えているなど。

これはとても不幸なことです。本人ではなく他者(特に子ども、弱者)を利用して自分に注意や関心を向けてもらおうとしているからです。

代理ミュウヒハウゼン症候群の状態を断ち切るには、「自分がどうしてこれをしてしまうのか、どうして関心、同情を求めているのか」根本を見ていかなくては何も解決されません。病気が改善完治していく時に、原因や問題に向き合うことと同じです。自分を知らなければ何も変わらず、問題は解決されないのです。

変わらない人

変わらない人

私も整体、整腸師、カウンセラーとして歩みだして一年になります。まだまだ知識不足な点はありますが、向精神薬を断薬してからは、精神医療医学や、からだのこと、食や医療、社会の裏側など、あらゆる知識を取り入れてきました。特にこころの面、心理を勉強してきました。

このような仕事をしていると、「薬をやめてからだがつらい」「精神薬のことで聞きたい」などカウンセリング依頼ではないメッセージを送ってこられる方がいます。そして、その方たちは本当の心理は「今の状態を知ってほしい」「つらい気持ちをわかってほしい」ただそれだけなのです。

本当は解決など望んでいないのです。

体調がよくなれば不都合な点があるのだと思います。働かなくてはいけなくなったり、家族に甘えられなくなったり、障害年金がもらえなくなるなど、疾病利益を失いたくはないのです。

だからまずは、本当に自分はよくなりたいのか、本当に解決したいのか、よく考えてほしいのです。もし、利益のほうが強ければ何をどうやっても変わりません。変わりたい、やる気があると言っていても、やはり変わらないのです。

病気でも、家族や社会、夫婦や恋愛や人間関係の問題でも、変わりたいと自分が思っている以上に、変わりたくない自分もいるのかもしれないということを、まずは自分に問うてみてください。