人生は、マラソンランナーなど運動選手に例えることができます。運動選手として歩んでいく上でいろいろな出来事は起きます。躓いたり転んだり、挫折など経験することも時にはあるでしょう。そして、進んでいく先には、いろいろな成果や結果が出てきます。そして、その結果に対して、運動選手は誰のせいにもしない。様々な外的要因があったとしても、その時に対処できなかった自分にすべて責任があると思うのです。
私も、人生の中で様々な出来事がありました。そして、その出来事のたびに、思うような結果が得られなかった時は、周りが悪いと思っていました。こんな環境が悪いと。だからうつ病になったんだと。自分がすべて選んできた道だというのに。問題は自分の内側から派生しているのに。本当に愚かでした。
被害者意識の成れの果てでした。常に被害者意識が根底にあったのです。弱い自分を守るために。自分が壊れないために、誰かを悪者にしていました。
被害者意識を捨ててから、うつ病は治っていきました。向精神薬も断薬できました。そして、周りの要因、原因ではなく、自己の問題に向き合う勇気が出ました。問題の根源はそこにあります。
自己の生き方、考え方、幼少期やトラウマによる闇や、コミュニケーション能力など、様々な事柄に向き合い、自分自身の人生の歩みに、責任が持てるようになりました。
まだまだ私の人生の道は続くと思いますし、続いて欲しいとも思っています。今後も、いろいろな出来事が起きるでしょう。その都度、運動選手のように「自分のどこに問題があったのか」「こうしたら改善されるのか」「この方法が自分にはあっているのでは」など、自己に問うて人生を進んでいきたいと思います。そういう姿を、遅いかもしれませんが、子どもに見せていけたらと思います。そうしたらこの国も、住んでいる国民も、豊かになると思っています。一人ひとりがいろいろな事柄にあれこれと考え、責任を持って生きていることになるので。