症状を愛せ

最近、私の周りで何人かの方が、ある病気や症状があった場合、環境や人のせいにしている人は、改善する確率が下がるということを言っておられました。

これは私も納得ができます。それは私がそうだったからです。うつ病だった時、決して自分のせいにはしていませんでした。だから10年間、何の改善もなかったんだと思います。

うつ病と診断される前、かなり多くの症状がありました。かなり心身共に疲れていたので、それらの症状は自分が作り出し、なぜ症状が出ているのか、症状を愛するなどという発想は全く持てませんでした。

症状やうつ病という病気と向き合い、そして自分と向き合った時、その時から病が徐々に改善していきました。この工程は誰にもできません。当事者しかできないのです。

症状や病気と向き合うのは本当につらいことです。私もとてもつらい症状を抱えていました。その症状を愛するなんて、とてもそんな心の余裕はありませんでした。でも、必要があって症状が出ているという見方に変わった時、自分の見える景色が変わっていきました。ほんの少しの意識の違いで、人は変われるんだと実感しました。実際にうつ病は改善していきました。結局は答えはいつも自分の中にあるのです。