子どものひきこもりについて最近気づいたこと

子どものひきこもりについて最近気づいたこと

2011年、子どもが高校に入学して間もなく、不登校になりました。理由は確か、友達と気が合わないなど。仲のよい友達ができなかったように思えます。

9年経った現在、この理由はまったく無意味な理由だったと気づきました。

今、振り返って私たち親側が気づいたことは、「子どもは常に両親に仲良くなってもらいたくて、なんとかして仲を取り持つことをする」簡単に言えば、子どもは家庭や家族や夫婦の調和を取ろうとする。

まさに、子どもがひきこもったことで共通の問題を夫婦で解決するために協力し合いました。

当時は私もうつ状態であり、うつ病、躁うつ病と診断されており、精神的に不安定で、常に死にたい、この家から逃げたいとそんなことばかり考えていました。

なので、夫婦仲も外側からは良いように見えていたかもしれませんが、まったくそのようなことはなく、家庭内もどこか冷えていたように思えます。

そんな時、子どもは何を感じるのでしょうか?

きっと居心地のよい家庭がいいと思い、なんとかして仲良くさせるのではないでしょうか。

子どものひきこもりは、家庭、家族関係がとても大きく影響していて、ほぼ夫婦関係がよくない、問題を抱えている状態だそうです。

当時はまったくそのことに気づけていませんでした。ひきこもりの問題は、子ども自身の問題であって、私たち親には何も関係していないと思っていました。なんて愚かな思考なのでしょう。紛れもなく子どもはその家庭で育ち成長しているのに・・・本当に反省の毎日です。

1年間のひきこもりのあと、子どもは学校に通いだしました。自分から学校に行くと決意したのです。もしかしたら、その時何か私たち夫婦のかたちが変わったのかもしれません。その後、私は向精神薬を減断薬に取り掛かることを決意しました。心境の変化はあり、それはもしかしたら子どものひきこもりがきっかけとなったのかもしれません。

ひきこもりは、決して子どもだけの問題ではありません。家族の問題です。むしろ夫婦にこそ問題があり、それに気づかせてもらうための出来事かもしれません。

いま一度、ひきこもりのお子さんがおられましたら、病院や薬などで対処せず、家族がみな現実に向き合ってみてください。隠していたものや、見たくないものや、感じたくないものに向き合えば、必ず何か小さいことかもしれませんが、変化は起きるからです。

整体塾の師匠、西田先生とZOOM対談しました。ご視聴いただけましたら幸いです。
https://vimeo.com/447241451/6f88d70d9e

整体塾の師匠の「心整体法・通信講座」リニューアルされました。
https://shin2raku2do.biz/?p=9935

子どものひきこもりは、親が子どもを変えることはできません。変えられるのは親である「自分自身」です。そのための精神分析を整体くららではおすすめしています。

子どもがひきこもりになった時のはなし

子どもがひきこもりになった時のはなし

私の子どもは、高校一年の時、入学して一ヶ月後、不登校になりました。ひきこもりです。

当時は、学校に馴染めないという理由だったので、子どもに原因があり、問題があり、親には何も間違いも問題もないと思い、スクールカウンセラーの勧めでメンタルクリニックにも受診させてしまいました。案の定、精神疾患名がつけられました。(現在では、チェックリストは、ほぼほぼ精神疾患がつくように誘導させられています。)

子どものひきこもりや不登校は、親子問題であり、夫婦問題であり、家族の問題であり、子ども一人だけの問題ではありません。(今思うと、夫婦関係にも、家庭環境にも、親子関係にもすべて問題がありました。そして、当時は気づけていませんでした。)

子どもがひきこもり、不登校になった時、私は「早く学校に行ってほしい」「このままでは社会の流れに取り残されてしまう」「ふつうにふつうの人として生活してほしい」など、すべて体裁を気にしたり、ひきこもっていると私自身が困ってしまうので、早く学校に行ってほしいと思って接していました。

子どもの心は置き去りにして・・・

あの時、もっと子どもの気持ちを最優先にしてあげればよかったなと、もっと何を考えていたのか聞いてあげればよかったなと思いました。それでも、1年間のひきこもりの後半は、なるべく早く学校に行ってほしいという親の気持ちを押し付けることはせずに、接していたと思います。子どもが学校に行きたくなったら行けばいいと。でも、家での仕事はある程度させていたと思います。すべて自由にはせず、家にいるという選択をしているのならば、家の手伝いはするようにさせていました。

極力、抑圧しなかったのがよかったのか、子どもの時間をなるべく取ったことがよかったのか、意思の疎通、会話はできていたのがよかったのか、何がよかったのかはわかりませんが、一年後、学校に戻る選択を子どもがしました。もう一度、入学式からはじめました。

それぞれの家庭のかたちがあるので、私たちのやり方が正解ではありません。それでも、親の気持ちを押し付けないことはとても大事だったと思います。

学校に行きたくない、ひきこもってしまったお子さんがいましたら、「じゃあ、別の方法を探してみる?」と一緒に考えるとよいかもしれません。それは、別の学校に行くのか、学校に行くことを目標にするのではなく、何か別の目標を立てるとか、学校がすべてではないと思いますので、将来設定なり、将来の目標なり、何か一緒に考えられるといいですね。

当人の気持ちが一番大事だということ、ただ子どもが動くのを待つのではなく、一緒に学校に行けない理由やこれからのことを考え、一緒に取り組むことを大切に子どもに接すれば、何かしらの突破口は見つかると思います。ひきこもりや不登校のお子さんの人生なので、子どもの意見を尊重したいですね。

発達障害のウソ

発達障害のウソ

米田倫康さんの「発達障害のウソ」が出版されました。

まだすべては読めてはないのですが、よく調査された本だと思いました。はじめにの一文に、「世の中、自分で考えることができなくなってしまう人が増えました」と書かれていましたが、病気の原因のひとつは、「自分で考えない」というのがとても大きいな要因です。

考えないから権威に近づき、信じ、従ってしまう。私もそうでした。だからうつになったのも必然なのです。何も考えず、調べず、選択も人任せで、責任逃れをする。これがこの日本の現状であり、国民性なのです。

発達障害は、家族や身近な人にいなければ他人事になってしまいがちですが、他人事にせず少しでも多くの方が知識を取り入れたら、発達障害バブルがバブルではない状態に戻るのではと期待をしたいです。

子育てで悩んでおられる方へ

子育てで悩んでおられる方へ

私は子育てを始めた時、育児書を全く読みませんでした。今思えば、あれこれといろいろな子育て論を聞いておけばよかった。娘はもう20代半ばですがそう思うのです。

どうして聞けばよかったといえば、自分の子育ては、結局は親と同じようにしていたからです。親は母子家庭の中、本当に大変だったと思います。しかし、とてもさみしい思いもしました。そして、心理的には寄り添ってもらえていなかったと思います。必死に育ててはくれましたが、心がそばになかったのです。

そして、私も同じように娘を育ててしまいました。

人は親になった時、結局は、育てられたように育ててしまうのです。そのことだけでも知っていたら、子育ての下手な自分を知っていたら、同じようにせずに心に寄り添うよう気にかけて子育てをし、納得のいく子育てができたのかなとも思います。

子育てで悩みはそれなりにありました。でも、なにで悩んでいるのか、どうして子どもに強い愛を示せないのかなど、理由がまったくわからなかったので、とても苦しい子育てでもありました。

人の心は案外単純です。ただ気づかないふりをしていたり、隠すことで自分を守っていたりします。

もう子育てはしないと思いますが、子育て論を語る時は、小児科医の真弓定夫先生の考え方を取り入れています。子どもも大人も対等であり、子どものほうがとても賢いという考え方です。

子どもは本当に賢いです。胎児の頃から耳を傾け、生まれてからもまわりを観察し、大人以上に物事をしっかりととらえています。この世から大人たちがいなくなれば間違いなく平和になるのではないかというくらい、純粋で裏がなく賢く生きていけるのです。

大人は長く生きているだけにすぎません。子どもから学ぶことはたくさんあります。謙遜な態度で接すると、今まで見えなかったものが見えてくるでしょう。教えるのではなく、教えてもらうという心構えが、現代の大人、親には必要なのかもしれません。