精神病に限らず、病気でもあらゆる問題でも考えてほしいアダルトチルドレン像

精神病に限らず、病気でもあらゆる問題でも考えてほしいアダルトチルドレン像

アダルトチルドレンとは、以前は「アル中の親のもとで育ち、大人になった人たち」と限定的な解釈でしたが、今では「機能不全家族のもとで育ち、大人になった人たち」と解釈されます。私は人類すべてがこの「機能不全家族」のもとで育っていると思います。どの家庭、家族にも、多かれ少なかれ歪さを感じるからです。

そして、なぜ、自分自身のアダルトチルドレン像を考えるべきか。それは、子どもたちが育った家庭環境により幼少期から自分自身を封じ、別の姿を演じてきているからです。そのアダルトチルドレンの姿のまま大人になっているからです。大人になっても本当の自分を表現できず、出さず、自分自身を偽り続けています。

では、どんなアダルトチルドレン像が存在するのでしょうか。

【ヒーロー】
一芸に秀でて、頑張りすぎてしまう子どもです。さらなる活躍を期待して周囲が熱中し、子ども自身も一層頑張ることになり、ますます一芸に秀でることになります。たとえば、漫画『巨人の星』でいう星飛雄馬のような子どもでしょうか。しかし、本心では、そこまでして頑張りたいとは思っていません。

【スケープゴート】
ヒーローの裏側に当たるのがこのタイプの子どもです。一家の負を全部背負い、「この子さえいなければすべてうまく収まる」という幻想を、家族全員に抱かせることで家族の真の崩壊を防いでいます。無意識のうちに家族の批判を集めるように行動する癖があり、あらゆるアダルトチルドレンのパターンがスケープゴートだという言い方もできます。

【ロストワン】
いつも静かに振る舞い、「いない子」としての役割をする子どもです。いなくなっても家族の誰も気づかない存在となります。また、家族内の人間関係を離れ、自分が傷つくことを逃れようとする特徴があります。大人になると、いないこと、自分が孤独であること、人に感情移入しないことが普通であり、必然であると主張するようになります。

【プラケーター】
慰め役の子どもです。慰める相手は大半が母親であり、父母の仲が悪く男尊女卑の家系が多く、父が母を責めている風景を覚えていたり、記憶に封じていたりする傾向があります。そして、いつも暗い顔をしてため息をついている母親を慰めます(当然、父母が逆転することもあります)。優しく感受性が豊かなことが多いのですが、本当は自分が慰められたり、親に褒められたりしたいと思っています。

【ピエロ】
道化役の子どもです。親たちの争いが始まり、家族間に緊張感が走り始めると突然、頓珍漢な質問をし始めたり、踊ったり、歌ったりし始める特徴があります。子どもなりの優しさゆえから場を慰めようとしますが、親が毒親のレベルだとその行動の意味を解釈できず、「頭が悪い子」など、ペット的な扱いを受けてしまいます。心の中はさみしさに溢れており、「いつも家族が仲良くなってほしい」と願ってい
ます。

【イネイブラー】
支え役・世話役の子どもです。「自分ではない」という意味で、家族間の他人の世話を焼いてクルクル動き回る傾向にあります。母親に代わって幼い弟や妹の面倒を見たり、父親代わりをしたりします。父母が不和のため子どもの世話がしっかりできず、「自分が代わりにやらなければならない」という感覚を身につけた結果と言えるでしょう。なかには、依存的な親との間に情緒的な近親相姦が生まれる場合もあります。

【リトルナース】
血縁関係以外の他人に対しても、自分のことのように一生懸命解決しようとする子どもです。しかし、これは真の意味で他人の解決をしたいと願っているわけではなく、自分自身もそれに気づいていないことが多いため、問題の解決に至らず、共依存関係に陥る傾向にあります。その理由は、幼少期に満たされなかった承認欲求や、褒めてもらいたいという欲求を無意識的に引きずっていることが多いためです。

【ロンリー】
自分の殻に閉じこもり、他者を全く寄せつけないようなタイプの子どもです。ロストワンに似ていますが、ロンリーは実際に一人でいる時間が圧倒的に長いのが特徴です。周囲から自分の姿を消して、何重にも心の仮面を被り、周りからは非常に面倒くさい人間だと思われています。

【プリンス】
周囲の期待に応えようとして自分を見失い、八方美人で流されやすい子どもです。ヒーローに若干近いのですが、ヒーローは実世界でもそれなりに活躍するのに対して、プリンスは陰で期待に応えようとするため、裏方だったり頼まれたら断れなかったりすることが多いのが特徴と言えます。

これらの役割は、単一の形で出ることはまれです。典型的なアダルトチルドレンであっても、たとえばイネイブラーの要素とプラケーターの要素が混ざっていることが多く、大半はスケープゴートの要素を合わせ持っている、と言えなくもありません。

引用元 コロナワクチン 今こそ子どもを守れ!/内海聡(著)

私もこのアダルトチルドレン理論を見た時に、どれにあてはまるか考えてみました。ほぼすべてのアダルトチルドレンにあてはまりました。いろんな姿を演じてきてしまいました。そして、それにはまったく気づいていませんでした。自分自身の本当の姿や気持ちを表現できていなかったのです。それはとてもつらいことだと思います。持って生まれた性格、性質を出せていなかったのですから。

そうすると何が起きると思いますか。

人に合わせる人間像になってしまうので、こころもからだも疲弊してきます。整体くららに相談に来られた方はすべてそういう方でした。みなさん、別の姿を演じているために、疲弊しきっていました。それがマックスになり、いっぱいいっぱいな状態になり、なにかしらの症状が出てきてしまいます。

このような状態は、こころの奥(深層心理)のあなたの声なので、その声に耳を傾けるべきです。それを封じてしまうから、気づかないふりをするから、状態はややこしくなってしまいます。薬を飲めばそれは抑え込んでいるだけなのですから、余計にややこしくなります。

問題を複雑にしないためにも、根本的なところに目を向けるためにも、このアダルトチルドレン像をまずは考えてみることをおすすめします。アダルトチルドレンに限らずですがいろいろと考え始めた時、それは自己に向き合う作業となりますので、それができた時には問題解決のために前進していくのだと思います。

私が精神分析者として活動している理由

私が精神分析者として活動している理由

私が精神分析者として活動しているのは、

「この日本を立て直したい。」

そういう目標を持っているからです。

内海式精神構造分析法は、自己に向き合う作業です。現実を見て、過去問題を見て、トラウマを見て、闇に向き合う。そういう作業をするのが内海式精神分析です。

ですから、単純に症状を治してほしい、うつや不眠など不快な症状を施術でどうにかしてほしい、家族問題人間関係の問題を聞いてほしいなどの目的で整体くららを利用するのは適していません。

あなたが能動的にすべてに向き合うことが大事なのです。

そして、日本の国民が現実直視し、日本の闇に向き合い、己こそがこの地球を汚している、自分自身のからだもこころも汚していると自覚できた時に、この日本も、あなたのからだと精神も、良くなっていきます。現実に向き合い、今までの生き方考え方を変えない限りは同じことの繰り返しなのです。

人は親を反面教師にしても必ず親と同じことをしてしまう

人は親を反面教師にしても必ず親と同じことをしてしまう

親のここが嫌だった。

という人はかなりいるのではないでしょうか。そして、それを反面教師とし、そうはならないよう子育てをするのではないでしょうか。

今まで精神分析をしてきて思ったことは、親を反面教師になどできない。必ず親と同じように子どもを育て、教育していきます。違う形で同じことをしていたりもします。

あなたが幼少時に寂しい時間を過ごしていたのなら、あなたが親になった時、子どものそばにいたとしても、やはり寂しい思いをさせています。

あなたが虐待を受けたとして、我が子に手をあげないとしても、なにかしらの虐待をしていたりもします。無視も虐待であり、子どもが不都合を感じているのも虐待であり、真の意味で子どもに向き合っていないことも虐待なのです。

親と同じことをしているという「自覚」を持つことが大事であり、意識することでしか対策はありません。これが人の心のシステムであり、呪縛でもあるからです。誰一人として逃れられないシステム。

子どもを本当の意味で子どもらしく、個性を消さないよう育てていくには、自分自身が常に「毒親」という認識、自覚を持つこと。子どもと地球を汚したり、苦しめているのが、大人たちであることを自覚することです。その自覚ができた時に、この日本という国の若者の死因一位が「自殺」という悲しい状態はなくなっていきます。

うつを治す時にやってはいけないこと

うつを治す時にやってはいけないこと

それは、

「理解してほしい」というものです。

あなたは、誰かを理解できているでしょうか。自分の病気や感情やつらい思いを理解して欲しいと望みますが、自分自身は他者を理解できているでしょうか。

私はできていませんでした。

理解を求めているのに、自分以外の人間に対しては理解などしていなかったのです。自分自身のことで精一杯でした。

今までの人生や状況やつらかった症状を人に「理解してほしい」と思ってしまうのは誰でもあります。しかし、それが強くなってしまうと病気は治ってはいきません。理解を求めている時点で精神は弱っている状態であり、被害者意識が強い状態です。それではうつに限らず病気もあらゆる問題も解決されません。

その状態は「自分自身」が作り出したものだからです。あなたの生き方考え方で作られた「現実」です。

「は?」

そう思われる方が多いと思います。

私も弱い立場の方には、同情や愛や慰めなどが必要だと思っていました。理解が必要だと思っていました。でも、それはとても「毒」であって、自立していく上では邪魔になります。薬に依存している状態なら尚更です。

そして、私がうつを治していく道のりで、「理解」してもらったことは何一つありませんでした。自分自身ですべてを理解し、選択し、選択した事柄に責任を取る。そうすることができた人が向精神薬を手放し、精神医療から抜け出せた人たちです。そのようにして私のうつは治ったのだと確信しています。

内海聡医師のFacebookから引用

キチ○イ医が申すに最も人を精神的に病気たらしめる思想の一つは、「人に理解してほしい」という願望であるといえる。またまた、と仰るなかれ。これは患者と呼ばれる人々を観察する限り最も多い傾向なのである。世界中どこの医療機関、医療施設であってもそれを満たそうとし、家族はそれを医療者たちに任せようとし、患者はそれを執拗に人々に求める。この永遠に得られない解を求めようとするがゆえに、人々は精神的苦痛を深めていく。はっきりいってこんなものは医療機関であったり、人が人に与える代物ではない。誰かが誰かを理解するなどということはあり得ない。要するに医療化思想の権化であり、後の権化であるがゆえに喰われる。子供は何かあった時必ず親に聞いてほしいと思い発言する。人に理解してほしいと願う人間ほどに、人を理解しようと試みることはない。単純に言ってこの願望は幼児期に伴うものであって、真にいい意味での大人になっていない証拠である。精神年齢というのは死語に近いがそれが低いということである。そして理解してほしいと考える人々は、事実ではなく自己の都合を元に理解を深めさせようとする。それは人をコントロールしようという統制概念が、根底にあるからに他ならない。逆に言えば、幼少期にその願望が達せられていないから、大人になってその願望が強くなるとも言える。ただこれはすべて真なりではない。常に達せられてきたから、いつも達せられないと不満であるという成長の仕方も存在する。本当に子育てというのは難しいものである。あなたが自分の心を強くしたいと願うなら、人に理解されたいという願望を強くうち消そうとすることである。それは主張するなということではない。理解しあえる人は多くの説明がなくても理解できるのである。私は私を理解した人を今までの中で一人も知らない。それを無理に求めようとも思わないし、私の主張を相手が理解するかどうかは、その人が事実に忠実であるかどうかで決まるとしか思っていない。やや宗教的だが執着や煩悩を生むということであろうか。