家族が宗教をはじめたときに考えること

家族が宗教をはじめたときに考えること

家族が宗教を始めた時、多くの方は動揺されるのではないでしょうか。カルトではないか、金銭的なトラブルや身体的トラブル、その他、様々な問題が起きるのではないかと不安になると思います。

その時に、早くその宗教組織から離さなくてはと、家族に宗教をやめるよう説得されると思います。しかし、その宗教を始めたきっかけは些細な事柄だったかもしれませんが、必ず大きな理由があります。根深い問題が絡んでいます。ですから、まず、「宗教」とは何なのかと考えてみてください。

宗教は、教理で支配、コントロールすることもできますし、宗教をやる時点で何か苦しい作業のような気もします。荷を課していくようにも思えます。家族や人間関係の問題などから現実逃避として宗教にハマってしまうかもしれません。何か教えを強く求めているのかもしれません。家族を困らせるため、または逆で家族を一致団結させるためにあえて問題を作り出しているのかもしれません。

「宗教とは何か」と、宗教にのめり込んでいく家族や大切な人の視点で考えていくと、何かしらの解決方法が見つかってきますので、宗教が何に置き換えられているのか考えてみることをおすすめします。

宗教にのめり込むのは誰のため?

宗教にのめり込むのは誰のため?

ある宗教では、その組織に参加することが、「自分や家族が救われる唯一の方法」だと主張し、それを聞いた方は宗教にのめり込んでいきます。

もし、自分自身の悩みを抱えていたり、家庭の不和があった時は、その言葉は魅力的に感じると思います。本当に救われたい、家族を助けたいと思い、必死に信奉するでしょう。そして、周りがその宗教をやめたほうがいいと言っても、その言葉は当人に届くことはありません。自分と家族を助けるために、その目的を果たそうと必死だからです。

もし、大切な家族が宗教にのめり込んでしまった時は、病気と同じですが、その人の問題だけと捉えないことです。その状態を偶然と捉えず、現実に起きていることは必然であると考え、宗教にのめり込む理由は必ずあるので、その理由を自分視点で考えることがいいでしょう。そして、宗教にのめり込ませているのは自分自身だという自覚と認識が持てると、選択するものや行動が変わってきます。

私も、すべて現実を作り出してきたという視点で考え、解釈を進めてきたことで、うつ病も、宗教や家族問題、トラウマによる問題も自己解決してきましたので、参考になりましたら幸いです。

宗教脱退による内容証明は必要なのか

宗教脱退による内容証明は必要なのか

私たち国民は、憲法20条の「信教の自由」により、何を信じるか信じないかという選択の自由は保障されています。そして、個人によるその自由は、宗教団体よりも優先されるべきです。個人の自由権に基づいて、団体は成り立っています。

参考資料
4か月で行政書士の合格を目指す行政書士通信講座
内容証明net 東京中央法務オフィス
Q&A宗教トラブル110番

ですから、宗教組織から離れたい、やめたいと思った時は、意思表明だけでいいはずですが、私は、創価学会からエホバの証人に宗教を変えた時には、内容証明による手続きをしました。それは、確実に創価学会との関わりを断ち切ったほうがいいということで、内容証明により手続きをエホバの組織から勧められました。

しかし今思うと、完全な神、全知全能のエホバ神であり、心を見ることができる神といわれていたので、内容証明による手続きはいらなかったのではないかと思います。人間側の気持ちの問題であって、神視点で考えればいらなかったんじゃないかな。当時は何も考えてもおらず、言われた通りに手続きしました。

その後、納得にいかないこともありエホバの証人から脱退しましたが、その時は私も夫も意思表明だけでした。特に何の手続きもしていません。

内容証明による手続きをされている方は、何かしらの組織とのトラブルがあり、内容証明手続きをされています。ストーカー被害などあっていたり、脅迫や金銭トラブルなどがある場合は、内容証明による手続きをして、確実に脱退、脱会を証明されたほうがいいと思います。

※法律の専門家ではありませんので、手続きなど詳細は、弁護士などの専門家にご相談、お問い合わせください。
弁護士ドットコム

宗教の勧誘に大学生が狙われる理由

宗教の勧誘に大学生が狙われる理由

宗教問題に関して調べてみると、近年では、大学生が標的となっている「キャンパスカルト」により、大学内外で宗教の勧誘が増えているそうです。

社会問題化した宗教団体「摂理」がコロナ禍で有名大学で勧誘を活発化 SNSを駆使した巧妙な手口 AERA dot.
若者を餌食にする「キャンパスカルト」の正体(2) 偽装サークルで勧誘 Asagei Biz
【学生の皆さんへ】カルト的宗教団体の勧誘に注意してください 新潟大学
「キリスト教」を名乗る団体について 青山学院大学

どうして若者たちが狙われるのか。

その理由の一つは、若さゆえに人を信用しやすく、断ることができないからではないでしょうか。守られ過ぎた環境のため社会性も低く、少し仲がよくなると疑うことなく、人を信用してしまうのかもしれません。悩みを持っていたら、ほんの僅かな心の隙間に入り込みやすくなり、その対応が心地よくもなります。または、プライドが高いために、まさか自分が騙されるはずはないと思っているのかもしれませんし、向上心や承認欲求も関係してくると思います。

そして、重要な点は、勧誘されることを本人が望んでいるという視点を持つことです。もし、お子さんが宗教の勧誘を受け、家を出ていくなり、家から離れて宗教にハマっていくのなら、それさえも望んでいるのはあなたなのです。受け入れがたいことですが、双方、その状態を望んでいるという視点をぜひ持って欲しい。

では、なぜ、勧誘されることを若者たちが望んでしまうのか。宗教にハマるのは一種の「逃避」です。現実問題からの逃避であったり、家庭内の居心地の悪さからの逃避であったり、親の支配からの逃避だったりもします。ぜひ、子どもたちが何から逃げたいのか考えてみてください。

そして、もし、宗教の勧誘により苦しんでいたり、つらい思いをされているのなら、「罪悪」も関係してきます。現在の罪悪というよりも、過去や全く認識のできていない罪悪です。罪悪に限らず、どうしてそういう行動を取っているのか、その理由は、内海式精神構造分析法により見つけ出すことができます。

ほんの少しの視点の違いで、宗教の勧誘の原因が違ったものになりますので、本当に解決させたいのなら、自分のどこに問題があるのかと、外側ではなく内側に問うて考えてくださればと思います。私もそうしてうつ病も、人間関係の問題も、トラウマ問題、宗教問題も、自分なりに向き合い自己解決してきましたので、この考え方がご参考になればと思います。